メルカリIPO上場申請ベンチャー企業ユニコーン時価総額1000億円

メルカリ上場時価総額1,000億円超IPO

メルカリ上場フリーマーケットアプり

フリーマーケットアプリのメルカリが、東京証券取引所に上場申請したことが判明。海外ベンチャーキャピタルからも投資魅力先のベンチャー企業として、株式上場が期待されている。

スマホアプリで個人間で物品売買が簡単にできる便利さがウケて、メルカリは設立4年間で日米合わせて7000万人の利用者を獲得した急成長企業。2015年6月期の売上高42億円、営業利益11億円の赤字から、2016年6月期の売上高122億円、営業利益32億円の黒字転換と業績好調。

ユニコーンとは、非上場企業ながら、1000億円規模の企業価値がある企業群のことを意味する。代表例では民泊仲介サービスのAirbnb(エアビーアンドビー)、Uver(ウーバー・テクノロジー)は配車アプリで、両社とも世界を市場に企業拡大中。ユニコーンと呼ばれる企業は米国を中心に世界でも200社しかないと言われており、日本企業ではメルカリの1社しかない。

メルカリ年内上場、東証一部かマザーズ

報道によるとメルカリは2017年7月21日までに東京証券取引所へ上場予備審査を申請した。通常、上場審査には数か月間掛かり今のところ観測では年内に東証一部市場かマザーズ市場への上場とみられている。

幹事証券は国内大手証券の模様、海外投資家にも販売する営業力を持ち、上場時の時価総額は1000億円を超える規模となりそう。回転寿司スシローを運営するスシローグローバルホールディングス(3563)でさえ時価総額940億円だった。

佐川急便の親会社SGホールディングス上場も年内に予定されている。今年は株式市況が良いことで大型IPO案件が資金調達をしやすい環境にあるため、ベンチャーキャピタルにとっても実入りの多い時期となっている。

短期投資を目的とした投資家には、メルカリ初値予想が気になるところだが、知名度が高いものの、公開規模の大きさから初値は公開価格の数倍という高いパフォーマンスは得られないだろう。初値は低く、成長とともに株価が育っていくイメージを想定したいところ。




株式公開するということは

非上場企業で限られた資金調達内でベンチャー企業の経営をするか、株式公開して多額な資金調達をして不特定多数の株主の監視下で経営のかじ取りをするか、ベンチャー企業経営者の共通した課題になっている。

将来の成長投資のために一時的な減益、赤字に落ち込んでも非上場企業なら理解を得られる投資家の範囲内で問題は済むが、上場企業となると株主から目先の継続した利益追求ばかり求められることがあるために、思い通りの経営が出来なくなってしまうケースが少なくない。

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