ロコンド初値予想LOCONDO.jp運営、公開価格水準から低パフォーマンス

2017年3月7日

ロコンド初値予想、VC保有株売り懸念

ロコンドIPO初値予想

ECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンド(3558)が3月7日に東証マザーズ市場へ新規株式公開する。主幹事は野村證券、ブックビルディング仮条件1660円~1850円の上限、公開価格は1850円で決定した。公募92万4000株、売出し65万1700株、OA(オーバーアロットメント)23万6300株、上場時の時価総額は95億6500万円、資金調達額は33億5000万円でマザーズIPOとしては公開規模が大きい。

VC(ベンチャーキャピタル)保有株、経営陣株主の保有株はロックアップが掛かっており、上場日から90日間、もしくは公開価格の1.5倍で解除される。ロコンド初値予想はロックアップ解除の2775円は行きすぎと思われる。公開規模30億円超のIPOは公開価格と初値の乖離率が小さい、過去平均では公開価格の+10%以内であったことを踏まえると1850円~2035円が妥当なロコンド初値予想と思われる。

参考ロコンド初値2625円、公開価格を42%上回りIPO初値騰落率が連騰




ロコンド事業内容と企業業績

ロコンド売上高の推移

ロコンド売上構成は大半(89%)をECサービスで稼ぎ出す、LOCONDO.jp や楽天市場、ヤフーショッピングなどで展開するLOCOMALLがそれに該当する。当社は、「業界に革新を、お客さまに自由を」という経営理念の下、「自宅で試着、気軽に返品」できる、靴とファッションの通販サイト、「LOCONDO.jp」を軸とする「ECサービス」、また、ECサービスで構築したIT・物流インフラ等を共有・活用した「プラットフォームサービス」の2つを運営しております。

受託型は、「LOCONDO.jp」に各ブランドがテナント方式で出店を行い、出店後の運営管理を当社が行うサービスであり、各ブランドの店舗に掲載する商品を当社の物流拠点に受託在庫として預かり、販売を行っております。なお、一部のブランドにつきましては、当社の物流拠点に在庫を置かず、各ブランドの物流拠点に在庫を置いたまま、各ブランドと当社間で在庫データを共有し、商材が販売される度に、当社の物流拠点に商材を取り寄せる「受発注形式」をとっております。

ロコンド事業内容

即日出荷、送料無料、サイズ交換無料、返品送料無料、自宅で靴や服を試着できるという新たな発想が消費者に受け入れられ業績拡大している。現在は年商22億円まで拡大したが、経常利益、最終利益とも赤字のままで上場後に黒字化する計画。投資家は直近IPO銘柄の新規公開後のパフォーマンスが絶好調であることから、目新しい物に飛びつく傾向が想定されるが、資金調達規模が30億円を超える場合は公開価格と初値の乖離が小さいのがセオリーとして心得たい。

ロコンド業績の推移

参考IPOスケジュール2017年|新規上場会社情報
参考ロコンド上場承認、主幹事野村證券IPO案件ファッションECサイト運営

幹事証券

引受株数
野村證券 735,300
大和証券 78,700
マネックス証券 39,300
SBI証券 31,500
SMBC日興証券 15,700
みずほ証券 15,700
岩井コスモ証券 7,800
924,000

IPOスケジュール2017年|新規上場会社情報